インターンシップとは?
インターンシップとは、実際に企業に行って(コロナ渦ではオンラインが主流)研究所紹介や業務に触れる・グループワークなどを行うイベントです。
数か月に及ぶ長期インターンシップなどもありますが、基本的に理系の皆さんが行くインターンシップとしては平均2~3日、長くて1週間のものが主流です。
では、インターンシップについて見ていきましょう。
インターンシップには行ったほうがいい?
インターンは楽しかったし、雰囲気も知れてよかったです!
と言う人もいれば、
説明会とあんまり変わらなかったし、無駄だったかな…
と言う人もいます。
勿論、感想は三者三様ですが、客観的に見てインターンシップに参加すべきかどうかと聞かれると……
行きたい企業には必ずエントリーしよう
の一言に尽きます。
その理由について、以下でしっかりと確認していきましょう。
内定に繋がることが多い
インターンシップにおける選考は、採用選考に関係あります
『インターンシップにおける選考は、採用選考とは一切関係ありません』
って書いてるし、行くだけ無駄じゃん!!!
これ、嘘です。
正確に言うと書いてあることは実は正しいのですが、解釈の問題です。
と言うのも、この文章を見て『本選考には関係ないからインターンは行っても行かなくてもいいや』という解釈をする人が少なからずいます。
が、よく読んでください。『インターンシップにおける選考は、採用選考とは一切関係ありません。』となっているわけです(企業によって文章は違っても、必ず同じ意味の文章が使われます)。
これはどういうことかと言うと、
インターンシップで送られてきたESの選考結果は本選考に関係ありません。ただし、選考後の出来事についてはそうとは限らないけどな(*‘ω‘ *)
ということです。
だって考えてみてください。何千と送られてくるESに目を通しだけでも膨大な労力が掛かるわけです。それが内定と関係ないわけないですよね?(『抽選』とあってもしっかりと選考しているので、騙されないようにしましょう)
つまり、企業の言い分としては、インターンシップ中の学生を優秀だと感じたので特別な選考の案内するという話です。
じゃあ、インターンシップに参加したほうがいいってこと?
インターンシップ参加者だけに届く限定選考
つまり、インターンシップに参加できれば内定に大きく近づくことができます。
では、具体的にどのようにして内定に近づくか?
それはインターンシップ参加者だけに届く限定選考や本選考のES選考の免除などがあります。
限定選考は2月頃から開始され、大体は2月末に内定が決まります。
限定選考ってめっちゃ得じゃん!!!
3月1日に本選考を開始する企業も多いため、周りがESに追われている中、遊びでも研究でも、自分の好きなことに専念することもできます(同期や教授に目を付けられない程度にしましょう……)。
仮にインターンシップに参加した企業に限定選考が無かったとしても、本選考のESが免除になることもあります。また、面接で『インターンシップに参加しました』と伝えることで好印象を与えることができ、内定に大きく近づくことができます。
ESや研究概要のベースを作ることができる
多くの企業は3月1日に本選考を開始しますが、いきなりESを書けと言われて書けますか?
ガクチカに自己分析に研究概要……結構だるいッス
企業にエントリーするには自己分析を行い、自身の長所や短所・ガクチカを研究の話に繋げることが重要です。
また、自身の研究を研究概要として分かりやすく纏めることも必要です。
勿論、1社に絞って就活をするのであれば3月1日に0から書き始めても立派なESが書けるかもしれません。
しかし実際は、修士の学生だと平均で10~20社にエントリーすることになります(大企業を狙う人であればもう少し多くなります)。
また、ESの中には企業特有の設問があったり、理系学生であれば研究概要も書く必要があります。
多くの企業はエントリー期間が2週間程度なので、その間に20社分のES・研究概要を書くのはほぼ不可能だと思います。よっぽど優秀な学生でない限りはお祈りメールばかりの就活生となることでしょう。
では、内定を多く貰える就活生はどのように準備しているか?
企業研究も大事ですが、一番の違いは3月1日の時点でES・研究概要のベースができているかどうかです。
インターンシップはエントリーと同時にESと・研究概要が求められます。しかし、本選考と違うのは
- そこまで数を出さない(基本的には大企業や注視している企業など、第一志望群のみ)
- 企業によってエントリー時期が異なる
- ESの比較ができる
といったことが挙げられます。
数を出さない・エントリー時期が異なるということは、一つのES・研究概要に割く時間を多くとることができます。これは質の高いESを書くのに直結しています。
また、インターンシップは就活の練習でもあるため、全ての企業に同じESを出すのではなく、書き方などを変えて何種類かのES・研究概要を作成し提出することもできます。
これにより、通過した企業に共通する書き方は良い、漏れた企業に共通する書き方は悪いなど、ESの比較を行うことも可能です。
つまり、インターンシップにエントリーすることで、ES・研究概要のベースを作ることができるのです。
インターンシップでESがある程度完成してたから本選考が始まっても焦らないで済んだ―
また、インターンシップで作成したES・研究概要を3月に改めて見ることで、書いている時には感じなかった違和感などにも気づくことができ、より質の高いES・研究概要を作成することができます。
博士の場合はインターンシップに参加しなくても問題なし
博士課程の場合、製薬や化学メーカーをはじめ、多くの大企業が博士2年(医・薬などの6年生大学の場合は博士3年)の秋頃に早期選考を行います。
しかし、博士の早期選考ではインターンシップ参加による選考の案内や選考過程の免除がないため注意が必要です。
もし面接で『インターンシップに参加しました(志望度がとても高いです)』という話をしたいのであれば、博士1年の時にインターンシップに参加する必要があります。博士2年でインターンシップに参加すると、早期選考と時期が被ってしまうので注意しましょう。
また、早期選考は博士を積極的に採用したい企業しか行わないため、実施している企業数はそれほど多くありません。
エントリー時期も早い企業では8月、遅い企業では12月と、企業によって大きく差があることから、ESを書く時間も十分とることができます。
そのため、博士の学生はインターンシップに参加するメリットがほとんど無いと言えます。
ただし、機械や食品メーカーなど、早期選考を行っていない業界を志望している学生や、早期選考を行っていない中小企業を志望している学生は学士・修士と同時期の3月1日に本選考が開始されるため、余裕があればインターンシップに参加すると良いかもしれません。
第一志望群の企業にはエントリーしよう
企業によっては内定直結のインターンシップもあります。
大企業ではあまり見かけませんが、もし自分が行きたいと思える企業であれば必ずエントリーしましょう。
また、ESのベースを作る・業界研究になるなど、インターンシップにエントリーして損はないため、志望している業界のインターンシップには積極的にエントリーすることをおススメします。
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