文字数は20文字~100文字程度
趣味・特技の設問はほぼ全ての企業にあります。
『趣味』と『特技』が分かれている場合もあれば、一つの設問に纏められている場合もあるため、文字数を見て理由を入れるか入れないか決めましょう。
趣味と特技は違うものを書こう
幼いころから○○を続けていたため、○○が趣味であり特技でもあります
なんてESを偶に見かけますが、これは自ら話のタネを捨てているようなものです。
と言うのも、もし自分の趣味・特技が面接官と共通していれば、面接官の方から話を掘り下げてくれます。掘り下げられるということは、その分自分のアピール時間が増えるわけです。
しかし、趣味・特技を同じものにしてしまうと、面接官と共通する確率が半分に減ってしまいます。
また、これ以外に何もやってこなかったのかな?と経験の浅さや、自己分析が足りないといったマイナスが感じられてしまうため、よっぽどの理由がない限りは趣味と特技は別のものを書くようにしましょう。
趣味・特技は何を書けばいい?
ありのままを書こう
趣味・特技の重要度はそれほど高くありません。深堀されたときにスムーズな会話をすることが大事なので、ありのままを書くのが一番です。
趣味であれば、休みの日にすることなど。特技は人よりも少しだけ上手いなと思うことで十分です。
ただし、ゲームや漫画、ドラマ鑑賞など、一般的に遊びとされていることについては書き方に工夫が必要なので注意しましょう(このページの後半で説明します)。
アピールしたいことに沿って書こう
趣味・特技は書きようによって様々なアピールができます。
大学は長期休みが長いためか、趣味の定番として『旅行』が挙げられますが、この後に続く説明によってアピールできることは大きく異なってきます。
趣味は旅行です。
様々な国に行くことで、インターネットや本では知ることができない地域独特の文化を知ることができるからです。(好奇心のアピール)
趣味は旅行です。
語学力を磨くため、ネイティブの方と会話することを大事にしています。(語学力のアピール)
趣味は旅行です。
○○に関心があり、実際に現地で○○を見たいと強く感じているためです。(行動力のアピール)
というように、同じ趣味でも後に続く内容によってアピール内容を変えることができます。
話を深堀されたときにうまく広げられるよう、何をアピールしたいかをしっかり考えて趣味や特技を書くようにしましょう。
面接を見据えよう
例えば、趣味の設問に『料理』と回答するとして、1と2のどちらの理由を付随したほうが良いでしょうか。
1. 自身が食べることが好きで、また、人に振舞った際に喜ぶ姿を見るのが好きだから
2. 店で食べた自分好みの料理を再現したいと思ったから
ここで大事なのは、ESの意図があなたを知るためであること。あえて補うなら、研究職に応募したあなたを知るための設問であることです。
勿論、人の喜ぶ姿を見たいという①の人はとても素晴らしいと思います。
しかし、それならサービス業のほうが向いているのでは?と、多くの人事が思うことです。また、問題なのは、設問の回答で話が完結してしまっていること。つまり話を広げたとしても、ただの世間話程度にしかならず、就活生の立場でアピールをしにくいのです。
一方で②では理由がやや簡潔過ぎますが、ありきたりな理由でない分「何故そう思ったの?・どうやって?」など、いくつも質問の選択肢を与えることができます。
ESの基本事項でも書いた通り、読む側にとって、謎は興味になるわけです。
同時に、
どのような材料や調味料が含まれているのかを常に考えています!
再現できるまで何度も挑戦します!
など、料理という趣味から、研究汎用力のアピールに繋げることができます。
趣味・特技と言えど、ESは面接の資料ということを念頭に置き、会話のタネになるように書くと良い資料になります。
趣味・特技にゲームってあり?
ゲームが趣味なんですけど…
ゲームや漫画は最近では当たり前になりつつありますが、就活的にはどうでしょう?
個人的にはありだと考えていますが、メリット・デメリットをしっかりと把握して、そのうえでメリットのほうが大きいというのであれば書いてみるのも一つの手だと思います。
メリット
- 珍しい
デメリット
- 年配には不真面目と思われがち
- アピール内容が難しい
- 聞き手に知識がないと伝わらない
やはり一番のメリットとしては、同じ趣味を書く人が少ないため目に留まりやすいことが挙げられます。
ここでアピールできれば、面接でも必ず話のタネにはなると思うので、ゲームや漫画でこれを培ったんだ!と誇れるものがあれば書いてみるのもありでしょう。
ただし、勘違いしている人も多いですが『入賞した』などは成果であって培ったものではないので注意してください(特技であれば良いかもしれませんが……)。
面接で深堀りされるのは、その趣味・特技で何を得られたかが多い傾向にあります。すなわち、何を目的に、どのように考えて、どう行動してきたかを具体的に説明できる必要があります。ただ好きだから、というような漠然とした回答では自分をアピールできないだけでなく、成長性や向上心が無いとむしろマイナスな印象を与えてしまうこともあります。
また、年配者などのお堅い人にとってゲームや漫画などの娯楽と呼ばれるものは遊びと思われがちです。『遊び』という偏見を覆す必要があるため、アピール内容を相当しっかりと組み立てておく必要があります。
加えて、ゲームや漫画は一般教養ではないため、ゲーム名やジャンル(FPS・シューティングなど)を言っても通じないことがあります。そのため、説明が煩雑になってしまうことも就活におススメされない要因の一つです。
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