強調の必要性
研究概要の内容がいかに素晴らしくても、全て黒色の文字で同じように書いていると、その良さも半減してしまいます。
そのため、大事な部分を強調し、パッと見て言いたいことがわかる、目を引く研究概要に仕上げましょう。
太字
強調と言ったら太字でしょ!
これは意味がないのでやめましょう。
と言うのも、下の文字(画像)を見てもらえればわかりますが、ほとんど強調が感じられません。
勿論、資料を読んでいる最中であれば良いかもしれませんが、何千とある研究概要からパッと目を引く研究概要を作るには適していないのです。
色の変更
ではどうすれば良いか?
太字と同じくらい一般的な強調として色を変更する方法があります。
太字よりもはるかに強調効果が強く、パッと見て大事なところが分かりますね。
ただし、強調に使う色には注意が必要です。
基本的には好みの色を使ってもよいのですが、背景が白に対して黄色などで強調してしまうと見え難くなってしまいます。彩度や明度などを意識して、見やすい色を選択しましょう。
因みに、赤色は強調に無難ですが、Microsoft標準色の赤色は明度が高く目がチカチカしてしまうため、RGBモデルで赤230:緑0:青50程度にするのがおススメです(このサイトで使っている赤色)。
フォントの変更
強調に色の変更が有効だという話がしましたが、ひと手間加えることでより強調できる方法があります。
それがフォントの変更です。
そんな方法が!?
ゴシック体(英語フォントはArial)を使うことで、全体的に文字を太字にすることができます。また、フォントの変更と太字・色の変更を組み合わせることで強調のバリエーションを増やすことができます。
MS P明朝
Times New Roman
MS Pゴシック
Arial
下線
もう一つの強調方法として、下線を使う方法があります。
やや目立ちにくい強調法となるため、重要度は低いが覚えておいてほしいことなどに使うと効果的です。
また、下線の色を変える・下線を太くするなどひと手間加えることで、ある程度目立たせることができます。ただし、太下線や二重線は稀に下の行を見難くしてしまうため、注意が必要です。
マーカー
手書きなどでよく用いられる強調としてマーカーがありますが、これはあまりおススメできません。
と言うのも、背景の色を変えてしまうと見難いことが多いからです。
また、企業によってはモノクロで印刷をするところもあります。モノクロの場合、マーカー部分の見難さが倍増してしまうため、極力使用は控えるようにしましょう。
やり過ぎに注意
研究概要を見やすくするため、強調が重要であることは理解できたと思います。
しかし、協調を多用してしまうと、逆に読み難く、どこが重要なのかわかり難い資料となってしまいます。強調は一段落に1回程度と、使いすぎないように注意しましょう。
また、使用する色が多くなるとカラフルになってしまい、安っぽさが出てきます。研究概要は学術的なものであることに加え、内容を理解してもらうことが最も重要であるため、基本は1色を心掛けるようにしましょう。
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