ESの基本事項

ESは話を広げる種になる

分野や職種に関係なく提出するエントリーシート、通称ES。

正直に書いたほうがいいの!?話を盛って書いたほうがいいの!?

そもそもどんなことを書けばいいの?

と思う人も多いと思います。

しかし、ESは就活で一番最初に見られる書類であり、研究以外で話を広げる最も大きな項目でもあるのです。

もし、ESの作成に悩んでいるのであれば、この記事でESの作り方を見直してみましょう。

自己PRをしよう

設問の一般的なものとして、以下の項目があります。

  • 趣味・特技
  • 長所・短所
  • 語学
  • 志望動機
  • ガクチカ

この中でも特に『趣味・特技』・『長所・短所』は文字数も20文字~100文字程度と少なめに設定されています。そのため、パッと思い浮かんだものを書いてしまいそうですが、正直に書くことは決してお勧めしません。

と言うのも、ESの意図はあなたについて知るためです。つまり、平たく言えば自己紹介カードです。

しかし、忘れてはいけないのはこれが就職活動と言うこと。

ESは企業があなたを知ると同時に、就活生が企業に知ってもらう資料でもあります。

そんな折角のチャンスに、生い立ちや趣味嗜好を話すなんて勿体なくありませんか?研究職にエントリーしているのであれば、設問から研究汎用力をアピールできるエピソードに繋げるに越したことはありません。

つまり、ESは単なる自己紹介ではなく、自己PRできる資料と言うことを念頭に回答するようにしましょう。

一般的な項目の書き方については、それぞれ別のセクションで説明しています。

文章力で差をつけよう

文字の強調ができない

ほとんどの企業で、ESはネット上で直接入力する形式をとっています。この場合、太字や色と言った文字の強調できないため、他の就活生と見た目の差をつけにくくなっています。

一方で、ESはエントリーした全員が同じ質問に回答するため、人事からすると比較しやすい選考書類となっています。

つまり、文章(話の展開)や内容で容易に優劣がつくため、魅せる文章を書けるか否かが重要となります。

魅せる文章とは?

魅せる文章って何?

面白いと言われる作品には共通して『テンポの良さ』・『先が読めない』・『考察の余地がある』を持ち合わせています。

例えばミステリーでは、「怪しい登場人物が出てきて、『この人が犯人じゃない?』と考察する時間」が醍醐味です。設定がありきたりだと先が読めてしまい、考察の余地がなくなるため駄作となることは言うまでもありません。

また、創作の初心者が陥りやすいのが、テンポの悪さです。最初の掴みが弱い(遅い)と、いくら中盤の展開が面白くても、読者は序盤で読むのをやめてしまうため、駄作と呼ばれてしまいます。(記憶に残っているものだと、『カメラを止めるな!』がまさにこれです)

ある程度の説明は必要ではありますが、前置きが長くなりすぎないように心掛ける必要があります。

これって就活に関係あるの?

となるかと思いますが、ESでは最も大事な要素です。

いくら大企業の人事とは言えど、全国から何万と届くESの全てに目を通すことは人間である限り不可能です。

ではどうするか……。

面白くないESは続きを読まず、飽きた時点で審査終了となるわけです。

つまり、面白い創作物に共通する『テンポの良さ』・『先が読めない』・『考察の余地がある』を取り入れ、面白いと思わせるES質問したくなるESを書くことが重要となります。

一般的な設問については他のセクションで詳しく説明しているため、そちらの記事を参考に自分の経験をうまく文章に落とし込むと良いでしょう。

独特の言い回しは逆効果

ただし、気を付けてほしいのが魅せる文章 ≠ 独特の言い回しということです。

気を惹く文章を書こうとして独特の言い回しを使ったとしても、それはあなた自身にしか意味が理解できません。意味不明な言い回しを考える時間があれば、自己分析に時間を使ってください。

使う言葉は平凡な日本語を心掛けましょう。

誤字・脱字は厳禁

どれだけ魅せる文章を書いたとしても、その価値を一気に下げるのが誤字・脱字です。

漢字を間違えてしまうと、文章の意味が大きく変わることがあります。一段落に1個であればまだ読み手で補完することはできますが、何個も誤字・脱字があれば内容を100%伝えることはまずできません。

また、誤字・脱字があるということは資料作成に費やす時間が少なかったと受け取られる可能性があります。人事からすると、志望度が低いとも受け取られることがあるため、完成後は3回ほど見直しをするようにしましょう。

文字数の目安

ESの各設問ごとに文字数の指定があります。

趣味・特技など20文字から、ガクチカなどの500文字、研究概要などの長いもので1000文字のものもあります。

大体は○○文字以内と記載されていますが、少なくとも80%、目安としては95%程度を埋めるようにしましょう(ただし、趣味・特技や長所・短所など数十文字程度であれば、制限文字数におさまれば問題ありません)。

当たり前ですが、文字数が極端に少ないということは、自分のアピールポイントがそれだけ少ないということを自ら晒していることになります。

影響がない場合もありますが、少なくともプラスには捉えられないため、できる限り95%を目指して埋めるようにしましょう。ただし、無意味な内容は文章全体の質を落とすため、書く内容には注意が必要です。

wordやexcelに纏めよう

就活を続けていると、いくつかの企業で同じ設問を見かけることがあると思います。また、一般的な設問はどの企業で聞かれるますが、その度に考えるのは時間の無駄です。

そのため、ESを書く際には『設問』・『制限文字数』・『回答』をwordなどのテキストファイルに纏めておくことをお勧めします。

こうすることで、同じ設問があった時に、過去の自分の回答を参考にすることができます。また、文字数を記載しておくことで、そこから削れば良いのか、肉付けすれば良いのかも一目でわかります。

wordで纏めるのであれば、ファイル名を『締切期限_企業名』とすると提出時や後から見直す時に便利です。

excelで纏めるのであれば、『企業名』・『設問』・『制限文字数』・『回答』の列を作っておきましょう。全ての企業の設問を1つのファイルに纏めることで、検索機能で容易に過去の回答を探すことができます。

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